映画 2005/02/06UP
題名 上映年 コメント 
  フライド・グリーン・トマト 1991 どんなものにも、出会うに相応しい時期がある。
今、主人公の焦燥は説明なしに同感できる。必死さが滑稽に見えてしまう中年女と、孤独でおしゃべり好きな老女との偶然の出会い。老女が語り出す昔話が、やがて二人を強く結びつける。
ジェシカ・タンディ演じる老女がベッドで眠る姿に、いつかなくしてしまう大事なものを私は見た。
原作があると聞き、読んでみようと思っている。ぼかして描いている部分がある気がしたので。
  アラビアのロレンス 1962 最初は、ピーター・オトゥールの青い瞳に魅せられたのですが、何度か見ると、時代背景や、砂漠の美しさやロレンスの心にまで踏み込めました。
  指輪物語(アニメ版) 1978 大好きな物語がアニメ化というので、張り切って試写会に行きましたが、やはり生身の俳優をもとにしては、作らない方が良かった。
でも2002年には、実写版が公開予定とか。
予告編ではなかなか良さそうなので、期待しよう。
  ロード・オブ・ザ・リング 2002 CGは、原作から想像していた以上の出来でした。
フロドが、あんな夢見るような青い瞳を持つ少年になったのは、驚きました。
  ひまわり 1970 戦争の悲劇。愛した夫が他国で他の女性と家庭を持ち、子供さえいたら。長い間待ち続けた妻の引き裂かれる心。
音楽でまた泣きました。
  我が家の楽園 1938 もう一度見たいけれど、古い映画なので。
貧しくとも、みんな笑って過ごそうよ。原題はホーム・スイート・ホーム。
  ベンハー 1959 長いです。イエス・キリストと同時代に生き、奇跡を見た男の話。
追記 バーディ 1984 変わり者だった彼には幼なじみの友がいた。
戦争で心を病んだ彼は自分を鳥だと思う。そして、現実に引き戻す役の友もまた傷ついているのだ。
故郷での手作り飛行機制作など、ほほえましい。
アラン・パーカー監督作品。
  ライフ イズ ビューティフル 1998 こんなに暖かい、命がけの嘘(ゲーム)があるだろうか。
何時わかってしまうのか、ハラハラしながら見ていた。
本当の捕虜収容所は、これよりもっとひどかっただろうと思うけれど描きたかったのは命がけで家族を守った父の姿だと思うから、いいのです。
でも腹が立つのだ、こんないい男たちがたくさん意味もなく殺されていった戦争に。
  フィールド オブ ドリームス 1989 まず原作を読んでいた私には、どうしてあそこで作家を変更してしまったのか残念でならない。
あの作家だから、インパクトがあったのに。
老医師を演じるランカスターがいいよねえ。
  クレイマークレイマー 1979 私の恩師が「滅多に映画は見ないが、これはカップルで見に行くべきだ」と言っておりました。
せっかく夫婦になったんだもの。わからないかもと思わずに伝えましょう、思いを。
  おしゃれ泥棒 1966 P.オトゥールが好きなんです。
しゃれていたし、何よりあの細身!
オードリーと同様、細いから選ばれて演じたというのは本当みたい。
  田舎の日曜日 1984 地味なフランス映画です。
家族みんなが年寄り扱いするのでうんざりしている主人公の心情はよくわかる。
最後に、自分の心を解き放つかのような絵を描き出す老画家に、共感を覚えました。
  いとこ同士 1959 古いフランス映画で、映画館の特集の時に見ました。
  去年マリエンバートで 1961 まさに迷路。
繰り返すうちに何かが起こったことはようやく見えてきても出口が見つからない。不思議な映画だった。
追記 ぼくの伯父さん 1958 ほとんどせりふがありませんが、コメディーです。
フランスらしい、飄々としたおじさんと、少年の両親との対比が笑えます。こんなおじさんの生き方に憧れる。
最初画面を見て、SFかと思っていた。なんてモダンな。
ジャック・タチ監督・主演。
シリーズがこの後何作か作られました。
追記 エメラルド・フォレスト 1984 試写会で当たったので見たのですが、期待してなかった割に、面白かったです。諸星大二郎の漫画とだぶりました。アマゾン奥地にすむ動物の精霊を宿す人々。ジャングルでさらわれた息子を捜す男と、部族の一員となった息子との再会。
美しい緑の森と、少年に宿る精霊(鷲)の飛翔感が清々しい。
ジョン・ブアマン監督作品。
追記 荒野の七人 1960 「七人の侍」の方は、私にとってはリアルタイムではありません。このすかっと爽やか、何も残らない感じは当時受けたんですね。まるで、RPGだもの。
ちなみに私はユル・ブリンナーのファンです。
  シェーン 1953 初めて映画館で、見た映画。
当時西部劇ファンだった従姉に連れて行ってもらいました。
あんまり筋は覚えていませんでした。主題歌は大好き。
  ターミネーター 1984 試写会で当たりました。当たらなければ、きっと絶対見ていない。
主人公の女性が見事に強い母になるのが、よかった。
  二人の女 1961 戦争中はこんな女性達がたくさんいたのだろうと思うと、涙が出てきます。
密かに心を寄せていた人が戦死したのを聞かされて
初めて泣く娘はいったいどれだけ傷ついていたのでしょう。
  誰がために鐘は鳴る 1943 原作も読みました。でも、今となってはなんだか甘いお話に思えてきます。
  伽耶子のために 1984 日本と半島の間には越えられない壁があるのでしょうか?
別れが近づくのを感じている二人が、深夜の都会の中で水道の音を聞く人に出会うシーンは印象的でした。
  E・T 1982 どうしても、ETは怖い顔でした。
  未知との遭遇 1977 「私たちは一人ではなかった」という当時のあおり文句に、これだけ人間がいて、まだ寂しいのかと思ったものです。
追記 マタンゴ 1963 昔々見た日本製SF。不思議な暗さ。
原作はW・H・ホジスンの「闇の声」。
  ニューヨーク東8番街の奇跡 1987 おとぎ話です。
息子の死を信じない、他の人とずれてしまったおばあちゃんを中心として、同じような人々が住んでいる古ぼけたアパートで起こる奇跡。
飛び込んできた天使は、機械でできていました。
追記 ヒドゥン 1987 普通のSFと思っていたので、公開当時は見ていません。
でも、テレビ放映されて面白いと思いました。
ただの異星人ものではなかったので。
犯人と音楽の趣味が違う警官って設定が面白かった。
追記 ミッドナイトエクスプレス 1978 外国で誤認逮捕され、自由を奪われた青年。
題名は、脱獄の隠語。アラン・パーカー監督作品。
  五番町夕霧楼 1963  
  七人の侍 1954  
  生きる 1952 生きたからには何かを残したいと思う。
まして死が間近に迫っていれば、人間は変われるかもしれません。小さな公園で彼は一人「ゴンドラの唄」を歌う。
何を思っていたのでしょう。まわりの変われなかった人たちの姿も最後に迫ってきます。
黒澤明監督作品。
  椿 三十郎 1962 たぬきじじいと言われる家老と、その妻、娘の豊かな心がふわりと包みます。人生で大切なのはこういうものなんだなぁ。
黒澤明監督作品。
追記 天国と地獄 1963 有名な「キングの身代金」を原作に、いつもながら見事な画面構成。犯人役の山崎努の憑かれたような顔は目に焼き付いて離れない。
黒澤明監督作品。
追記 サクリファイス 1986 なんて暗い画面だ。最初に見て思った。
説明はなく、一本の樹や家、魔女などが見る人間にゆだねられる。
核戦争が現実の恐怖として頭上にある時代に「犠牲」として差し出されるものは何だろう。
アンドレイ・タルコフスキー監督作品。
追記 グレイストーク 1983 「ターザン」の原作にほぼ忠実に作られています。
ジャングルで実の息子同様に育ててくれた母猿の愛情がちゃんと描かれています。ターザン(グレイストーク卿)が何故またジャングルへと戻っていったのかも。
アドベンチャーや、バイオレンスものを期待してはいけない。
ヒュー・ハドソン監督作品。
追記 エクスカリバー 1981 「アーサー王伝説」です。
王が最後の闘いへと赴く場面や、湖の精霊など、何とも美しかった。何故か主題歌は今でも口ずさみます。
ジョン・ブアマン監督作品。
  炎のランナー 1981 とっても地味な話なんですが、宗教活動との狭間で悩む選手のエピソードなどオリンピックへと集約していく不思議な高揚感がいいです。
  サウンドオブミュージック 1965 歌、歌、歌。今でも私はミュージカルが大好きです。夢の中では歌い踊ります。
型破りの尼僧が、始め子供達そして伴侶となる大佐の心をつかむまでは和やかに進みます。ラスト「全ての山を登れ」が流れるまではスリルが。
高校生の頃、実話であると知って彼らの本も読みました。 
  わが谷は緑なりき 1941 かのロディー・マクドォル(猿の惑星の猿役で有名)の出世作。
イギリスの炭坑街は、貧しい生活でも家族が支え合う美しいコーラスが流れる街だった。やがて襲う不況と炭鉱事故によって、緑の谷は失われていった。
  赤い薔薇ソースの伝説 1992 残酷な運命、激しい愛情。
姉の夫となった愛しい人に作った伝説の薔薇ソースは不思議な奇跡を起こす。
追記 リトル・ブッダ 1993 ある高僧が亡くなり、その転生した魂を求めて世界各地に飛んだ僧達は三人の子供を探し当てた。
アメリカにいた少年の父はそんなこと信じなかった。だが、自らの空洞が彼をチベットへと導く。
ベルナルド・ベルトリッチ監督作品。
追記 愛は静けさの中に 1986 手話が意味だけではなく、美しさや優雅さ、怒りさえも表せることを初めて知りました。
音のない世界で、二人が指で表現する「交わり、結ぶ」という印はなんて美しい。戯曲「小さき神の作りし子ら」が原作。
追記 リトル・ダンサー 2000 イギリスの炭坑町に棲む少年。
心のままに踊る姿は、震え出すほどの魅力があります。彼を取り巻く家族もいい。
自らの情熱を「踊るとき、回りの物は見えなくなる、聞こえなくなる。」と訥々と語る彼の姿に、バレエ学校の先生達が頷く。
ラストに出てくる25歳のビリーを演じるのはアダム・クーパー。
  美女と野獣 1946 白黒の映画が、こんなに美しいとは。
廊下を吹き抜ける風をカーテンの揺らめきで表現したり。