児童書 2009/01/08更新
  タイトル 作者 コメント
  くまのプーさん A・A・ミルン 持ってはいますが、何故か最後まで読んでいない。でも、子供は好きなようです。
  影との戦い A・ルグウィン 魔法が当たり前の世界。主人公は自分が作り出してしまった影に怯えますが、その正体とは自分であったとはすごい設定です。対決するのではなく、自分の影と一つになることにより彼は「全き人」となります。
  まぼろしの白馬 エリザベス・グージ 小学生の頃、夢中で読みました。大人になってようやく手に入れた本の一つです。イギリスの古城、不思議な動物たち、不気味な櫟の木、ファンタジーの王道のようです。そして、幻の白馬の登場は、興奮しました。(英語原作に書いてある詩の意味がわかりません、詩を訳すのは難しい、どなたか教えてください!)
  ライオンと魔女 C・Sルイス ナルニア国物語。英語の本しか持ってなかったので、和訳したこともありますが途中断念。洋服ダンスの中に別の世界への入り口があるなんて!裏切りと罪の償い。テーマはキリストの犠牲と復活ですが、わからなくても素晴らしいイメージで迫ってくるナルニアを楽しめます。(実は、自分の家のタンスを開けてみたことがあります。)
  カスピアン王子のつのぶえ C・Sルイス 角笛に呼ばれてきてみれば、そこは何百年もたった我が城でした。
  朝びらき丸東の海へ C・Sルイス ネズミのリーピチープ、愛らしく勇敢な戦士よ。ナルニアには世界の果てというものが存在します。ナルニア本土も不思議ですが、東の海はもっと不思議、笑わせてくれる一本足達、竜になってしまう洞窟、人魚の王国、そして光り輝く真水の海。ナルニア物語では異彩を放つ変わり者、臆病で意地悪なユースチスの登場です。
  銀のいす C・Sルイス 再びユースチス。でも姿がかすむほど風変わりな、いつも悪いほうばかり考えている泥足苦え門登場。地下の国で、太陽もアスランもすべて幻と言われて皆が魔法にかかるとき、現実はどんなにいやなものでも、心の中までは支配できないと言った勇気ある人よ。ファンタジーとはそういうものなのです。
  馬と少年 C・Sルイス 隣国で育ったナルニアの王子が、しゃべる馬とともに生まれ故郷に戻るまで。隣国の描写は、ちょっと行き過ぎかな。ある国に見かけが似ているので。
  魔術師のおい C・Sルイス ナルニアの誕生。自分のためでなく、病気の母を救いたい一心で知恵のリンゴをもいだ主人公は望みを叶えます。世界の狭間にある静かな森や、翼ある馬との飛翔、ため息が出るような風景です。洋服ダンスの由来はここでわかります。
  さいごの戦い C・Sルイス ナルニアの終焉。恐ろしいタシの神、タシをあがめる心清らかな敵国の戦士。「本当に信じること」が、世界の終わりで生き物を二つに分けます。アスランの本当の姿は・・・
  ホビットの冒険 J・R・R トールキン ルイスと並ぶ、イギリスファンタジー界の巨匠、トールキン。「行きて帰りし物語」ルイスよりも大人向けでしょう。「滅びの指輪」は哀れなゴクリとビルボの出会いがもたらしました。
  指輪物語 J・R・R トールキン 読み終わってみると、短すぎる、なんて想います。いつまでも、この世界に浸っていたい。剣と魔法、エルフ、騎士アラゴルン。ホビットのフロド達の長い長い旅の話です。
  地底旅行 J・ベルヌ 古典SF。地底空洞説、すごいイメージです。
  グリーン・ノウの子どもたち L・M・ボストン おばあちゃん、古いお屋敷、それだけで何か起こりそう。ずっと昔生きていた兄弟との遭遇。そして、悪の力。
  赤毛のアン L・M・モンゴメリー 少女が初めて読む小説として、よく薦められました。空想好きで、おしゃべりなアン。確かに少女らしさに満ちていました。赤い髪を緑に染めてみたり、葡萄酒に酔っぱらったり・・淡い初恋もあります。
  アンの青春 L・M・モンゴメリー 夢に見た学生生活。
  アンの夢の家 L・M・モンゴメリー 新婚のアン達は、海辺の小さな家に住みます。
  炉辺荘のアン L・M・モンゴメリー 小さな子供達がたくさん生まれました。
  虹の谷のアン L・M・モンゴメリー アンの子供達が主人公です。
  アンの娘リラ L・M・モンゴメリー 子供達は大きくなりました、青春の淡い恋の前に世界を巻き込む戦争の影が・・
  ふくろう模様の皿 アラン・ガーナー イギリスには、ケルンという独特の文化があります。古代から何度も繰り返される、花とフクロウの悲劇。暗くたれ込めた空や、山に囲まれた盆地の景色も見えてきます。
  木かげの家の小人たち いぬい とみこ イギリスから日本にやってきた小人達。森山家の人々は、彼らを慈しみますが、やがて戦争の影が人を変えていきます。特高に捕まる父、皇国少年となる次男。自分の食べる物にも事欠く時代に、小人の食料であるミルクを手に入れていくことは、疎開した病弱な少女には酷なことでした。
  くらやみの谷の小人たち いぬい とみこ 戦後、イギリスへ帰らず、アマネジャキ達と暮らすことを選んだ小人のアイリスとロビン。この世から、戦争がなくなるまで編み続けるというアイリスの虹色のリボンは、今地球を何周しているでしょう。空色のコップの不思議な力と地下を流れる邪悪な川。森山家の人々は2代目となり、小人達と協力していきます。
  山のむこうは青い海だった 今江 祥智 夏休みの冒険旅行と来れば、私の一番好きなパターンです。戦後間もない頃の少年時代。山の向こうには何があるのか、確かめたかったころ。少年のヒーローが高杉晋作というのが、時代ですね。
  海の日曜日 今江 祥智 宇野亜喜良さんの美しいイラストに惹かれて、従姉の本棚から借りて読んだ本です。まだ小学生だった私の心にしみました。
  あしながおじさん ウェブスター 大人になってから読むと、もう一つの楽しみがあるのですね。おじさんの心を考えると、楽しいですよ。
自立心旺盛な少女はすばらしい女性になるものです。
  銀のほのおの国 神沢 利子 トナカイの首がそもそもの始まりでした。狼や、トナカイたちの戦いに巻き込まれていく主人公。つーんと澄み切った冬の国。悲しみも気高く見えます。
  船乗りクプクプの冒険 きたやま おさむ きたやまおさむという人をどういう形で知っていますか?今は確か精神科医です。まあ、そういう肩書きは関係なく、無類に面白い。買った本が途中から真っ白だったら?そのためにクプクプと言う名前の海賊にさせられちゃったら?そりゃあ、作家を捜さなきゃ!読後感はとても爽やか。
  グリックの冒険 斎藤 淳夫 自由と言う言葉の意味、共に生きるとはどういう事なのか。檻の中で自由を知らずに育ったグリックには判らないことだらけ。心の奥にある、故郷の森を求めて2匹は進みます。
  白馬の騎者 シュトルム オランダは大部分の国土が海面下にあり、そのためにも堤防はみんなの命を守る大切なものでした。自分の命を犠牲にしても。蔵書中でも、最古参の部類に入る本です。
  パウルとエリーゼ ズーデルマン 小学生のころ、「学習」という本を毎月買っていました。付録で付いていたのが、こういう名作のダイジェスト版です。原題は「憂愁婦人」。淡い恋の話が好きで、いまだに持っています。
  ムーミン谷の夏まつり トーベ・ヤンソン ムーミンは有名ですから、解説はいらないかと思いますが、私は大人になってから初めて読みました。虫プロのアニメのイメージが強すぎて(スナフキンが好きでした)手を出さず、損をしたなあと思っています。ここではスナフキンは自由を何より愛するかっこいい奴です。
  ムーミンパパの思い出 トーベ・ヤンソン ムーミンパパがスナフキンやスニフのパパたちと共に過ごした、若いころ。何の意味もない贈り物を最高だと思えるすばらしいパパ!
  夜の鳥 トールモー・ハウゲン 大人になってから読みました。家族の不安がヨアキムの心を苦しめます。子供のころ、両親は何時でも自分を守っていてくれるのだと当たり前のように信じていた私には、衝撃でした。親になってみて、それが夢であったと判りましたが。
  少年ヨアキム トールモー・ハウゲン 「夜の鳥」の続編。家族は、別れて暮らします。父親は、自分の弱さをヨアキムにつげました。弱い心をなくそうとするのではなく、受け入れること。何かが少しずつ変わっていきます。
いやいやえん 中川 李枝子・
大村 百合子
従姉が選んでくれた赤い表紙の本です。寝る前に読んでくれました。こぐまがやってきたり、山ごと食べ歩く遠足に積み木の船で乗り出すクジラ獲り。もう夢のような毎日。でも最後にたどり着いた「いやいやえん」のおそろしいこと!今でも大好きな本です。
ももいろのきりん 中川 李枝子・
中川 宗弥
小さかった娘のために選んだ本。「いやいやえん」を書いた人だ、と迷わず。ももいろのきりんが生まれる様は素晴らしく、力強い色の洪水。色が踊る本です。そして色がこの本の全てを形作っているような。読み聞かせる時には、即興で歌を作って読みました。
こぎつねコンチ 中川 李枝子・
山脇百合子
コンチ一家の春夏秋冬。たった一つの美しい苺をいとおしく思う気持ちや夏の川遊び、誕生日にあげた拾った石。お正月には若水を汲んで顔を洗い、初日を拝むものだと知ったのは、実はこの本でです。中川さんの文章のすごさは、音読して初めてわかりました。なんてすばらしいリズムなんでしょう、すらすらと歌につながっていく言葉!
  ドリトル先生の郵便局 ヒュー・ロフティング 小学生の時、愛読書でした。今は小さいサイズがありますが、あのころ重かったのですよ、この本は。それでも喜んで、図書館から借りてました。ドリトル先生になるんだ!と何度思ったことでしょう。
  ドリトル先生航海記 ヒュー・ロフティング ドリトル先生シリーズで一番好きな本。ノアの箱船に乗っていた恐ろしく長生きの亀を救いに行く先生。
  さすらいのジェニー ポール・ギャリコ 猫が好きな方なら、読んだことあるかな。ある日突然猫になってしまった少年は、のら猫の生活を一から学んでいきます。ポール・ギャリコの中でも有名な一冊。魅力的な雌猫とも知り合います。
  龍の子太郎・ふたりのイーダ 松谷 みよ子 「龍の子太郎」
太郎を孕んで、ひもじさからつい食べてしまった魚のために、龍になってしまった母。みんなの貧しさを救うために、米のできる土地を作るために、太郎と母は力を合わせます。昔の日本は、米を食べられないほど貧しかったのです。
「ふたりのイーダ」
椅子が知っていたイーダちゃんとは誰なのでしょう?こういう怖い真実の話を是非、子供のころに読んでほしい。
  モモちゃんシリーズ 松谷 みよ子 子供のために買いそろえました。1歳ころから読み聞かせていたら、大好きになったようです。モモちゃんの両親の離婚に関しての話や、戦争のことについても、理解しているようです。きれい事なしで、大人が読んでもいいですよ。母になった方にお勧めしたいです。
  名犬ロンドン マルコームスン 「学習」の付録でした。実在した犬の野球選手(!)と、その犬に励まされて復帰した飼い主の話です。犬と人間のいい話。スカッとします。
  星のカンタータ 三木 卓 星空の冒険旅行。
  銀河鉄道の夜 宮沢 賢治 あまりにも有名ですが、やはり、この言葉と書かれる人々の高潔さには惹かれます。
  犬になりたくなかった犬 モウワット どうしようもない駄目犬と思われたのに、天才猟犬でした。犬の性格が面白くて一気に読みます。禁猟期に鳥の剥製をくわえてくる犬には笑えます。
  ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち リチャード・アダムス こうしてみると、私は動物ものに弱いですね。これは、アニメ映画にもなりました。出来は今一でした。新天地を求め、仲間を増やし、伝説となっていくウサギたち。
  はるかな国の兄弟 リンドグレーン 死んでいった兄と、残された弟。遙かな国で、もう一度共に冒険をします。美しい挿絵もお勧め。
  ジャングルの友情 ルネ・ギーヨ 「学習」の付録でした。ライオンと人間の間で通う友愛。ルネ・ギーヨには、この他に「一角獣の秘密」という本もあります。
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ノンフィクション
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